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実質上のタイトルは「(逆)輸入盤が買えなくなる!?」です。
(2003-12-23 7:07追記)
興奮のあまり熱弁振りかざしててなんですが、国内盤のない、輸入盤はこれまで通り輸入されるのでしょうか?これまで通り輸入されはするが、「輸入権料」なるものが課せられ、国内盤CDと変わらぬ値段だけれど、一応手には入るのでしょうか?そこらへんがハッキリしないと、「輸入盤が買えなくなる」の意味がかなり誤解されて捉えられてしまいますね・・・。改正案読めって?(^^;
そして、こんな記事を発見しました。
逆輸入だけが禁止されるのか@benli
輸入盤がシャットアウトされるわけではなく、シャットアウトする権利が法律によって誕生するようです。ひとまず安心ですが、危険なことには変わりないですね。
(以降、詳細をよく理解しないまま、沸騰した頭で書いたオリジナル記事(笑))
輸入盤を「非合法化」する著作権法改正@CNET Japan
今月3日、文化庁の諮問機関である文化審議会の小委員会で了承された報告書(案)によれば、次の通常国会に提出される予定の著作権法改正案には、レコード会社に輸入の許諾権を与える「レコード輸入権」が盛り込まれる方向だ。こういう権利ができると、たとえば東芝EMIは、ビートルズのCDの輸入を禁止したり、輸入盤に「輸入権料」を課したりできるようになる。(中略)要するに、輸入権は著作者を守るものではなく、再販による価格カルテルを輸入盤に拡大して、レコード会社の超過利潤を守るものなのである。例えば、トラックリストが同じ、2980円の国内盤CD(帯、解説付き)と1980円の海外盤CDがあったらどちらを買うだろうか?内容が同じならば安いほうに心が傾くのは当然だ。国内の利潤を高めたいのであれば、無駄なコストを押さえて海外盤に迫る価格で国内盤CDを提供したほうが長い目で見て成功するのではないだろうか。
短い期間での利潤追求のために変な法律が作られては、買い手にとってはたまらない。
こちらの記事でも述べられている通り、この改正案は改悪である以外の何者でもない。まさに自業自得、因果応報。
文化庁は何を考えているのやら?ことエンタテインメントに関しては、国境の壁を設けるという行為は文化を殺すという意味にも等しい。甚だ文化的でないこの改正案が通れば、(海外の音楽がまったく聴けなくなるわけではないだろうが)輸入に規制が入るわけだ。許可されていない大部分の輸入盤CDはシャットアウトされ、我々の目、耳には届かなくなる。
日本は世界中の音楽が自由に聴ける素晴らしい国だと思う。だが、それは輸入盤CDがあればこそだ。
大げさかもしれないが、たった1枚の輸入盤CDが聴けなかったがために、その後の人生に影響がある人だっているかもしれない。
これは重大な危機だ。依然として問題視されているP2Pやダウンロードで違法に音源を手に入れようとする人たちを助長することにしかならないのではないだろうか?レコード会社も音源を売りたいのなら、3000円などという国内盤CDの高すぎる価格設定をどうにかしたほうが良い。今日日(きょうび)、DVDですら2980円で買えるものがあるというのに、この価格差は一体何事だ。
音楽は言葉の要らない(要素の多い)分野だ。そんな分野だからこそ、いろいろなものを入手し、そして見識を深めることのできる環境を積極的に作ってゆくべきではないだろうか。言葉以外で何かを感じ取れる一番身近な分野が音楽なのだから。
「文化審議会著作権分科会報告書(案)」に関する意見募集について
こんなところでひっそりと、意見募集がされている。急げ!期日は明日までだ!
参考リンク:
格安CD逆輸入、規制めぐり激論 業界と消費者団体対立@asahi.com
日本音楽業界の死への加速@スピリッツオブゼロ
輸入盤が非合法化?!@ア ミ ジ ャ ニ ナ
輸入盤が買えなくなるかも?@viewz
asahi.comの上の記事の一部引用。
委員の一人で「ロンリー・チャップリン」などのヒット曲で知られる作詞家の岡田冨美子さん(日本音楽著作権協会理事)は「日本の知的財産保護の根幹にかかわる問題で、安ければいいという論点はおかしい」と法規制の必要性を訴えた。日本だけのことしか考えない、この人の論点のほうがおかしいと思う。カネカネカネか。
最後に、悔やまれることは、このエントリーを10日前に書けなかったと言うことだ。