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Winny開発の東大助手を逮捕 著作権法違反幇助容疑@asahi.comインターネットを通じ映画や音楽などのデータをやりとりするファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を開発し、利用者が違法コピーすることを可能にしたとして、京都府警は10日、東大大学院助手、金子勇容疑者(33)=東京都文京区根津2丁目=を著作権法違反(公衆送信権の侵害)の幇助(ほうじょ)容疑で逮捕した。プログラムの開発者が著作権法違反の幇助容疑に問われるのは全国初。
Winny開発者を逮捕へ 京都府警、30代東大助手 国内初@京都新聞人気映画やヒット曲などのデータを交換するパソコンのファイル共有ソフト「Winny」(ウィニー)を開発することで、映画や音楽の違法コピーを容易にしたとして、京都府警ハイテク犯罪対策室と五条署は10日朝にも、著作権法違反ほう助の疑いで、東京都在住の30代の東京大助手に任意同行を求め、逮捕する方針を固めた。ウィニーは、インターネット上で無料で公開されているプログラムソフト。ソフト開発者を著作権法違反の「ほう助」に問うのは国内初。海外でも共有ソフト開発者の刑事事件での立件はほとんど例がない。
これはビックリ。使用者の使い方次第で、善にも悪にもなるP2P(ピアツーピア)ファイル共有ソフト(もっともP2Pソフトの多くが悪になっていますが)の開発者が逮捕されてしまいました。今後の裁判の判決が気になるところです。P2Pに関する新しい法規制を作る布石なのでしょうか。
それよりも、Winnyを取り上げた雑誌記事などは……?
先のSasserウイルス開発のドイツの18歳少年が逮捕されたのも記憶に新しいですが、作者が捕まってもソフトはなくならない。この逮捕劇で使用者はまた減るのでしょうが、根本的な解決にはならないところが、大量配布されたソフトウェアの問題点か。
たしかにP2Pでのファイル共有は著作権侵害を招く要因です。しかし、ネットラジオやBBSなど、一箇所にアクセスが集中しやすい分野でのアクセス分散、少ない資源での多数へのデータ配信には、非常に大きな利益があり得ます。P2Pも使い方次第。流せるデータを限定すれば少なくとも「悪」にはなりにくかったのでしょうけど……。
こういうことになると、P2Pの規格を作り、安全なデータ、著作権侵害のないデータである証明書、インターネットのSSL証明書のようなものを発行する機関を設け、規格にのっとったソフトウェアで安全な配信をするという考え方を推し進めるなど、方法を模索するのが良いのかも。日本ではファイル共有ソフトを作る人/作ろうとする人は減るでしょう。逮捕されたらかなわんし。
P2Pそのものは、使い方をちゃんと決めておけば、今後のネットワークの発展には欠かせないアイディアで、有用な技術です。すべてのP2P通信を禁止するなどというバカげた法規制は、もちろん作られないだろうとは思いますが。
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