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4-4. Re-Ac-Tion / Beanfield from "Compost100"
Re-Ac-Tionは、独コンポストレーベルのオーナー、マイケル・レインボウズが所属していることでも知られている、ビーンフィールドの意欲作です。直訳すると「豆畑」ですね。なんとも田舎臭い名前ですが(でもドイツならジャガイモ畑のほうがシックリくるよな)、それに反してサウンドは非常に都会的。
この曲は、ストリングスやティンパニ等のオーケストラ楽器の音色をふんだんに活用した、重厚なアレンジとなっています。
しかしながら、技術の進歩はすごい。特に進歩したと思うのは、シンセサイザーによるストリングスとブラスです。ほんの10年くらい前は、まだまだ電子楽器くささが抜けきっていなかったように思います。ここ5年間ほどで、この2つの音色はかなりリアルになった。本気で聴かなければ、本物だと錯覚してしまいそうになるほどです。
話を戻します。この曲には主たるメロディーがありません。かわりにエレピとベースが頑張って雰囲気作りに奮闘しています。逆に変なメロディーが付いたりするとこの曲のクールさが失われるかもしれません。メロディを入れなかったことによる成功例のひとつと言えるでしょう。
Compost100はコンポストレーベルの通算100作目の記念コンピレーションです。ビーンフィールドの他にも、キョート・ジャズ・マッシブ、ル・ガンマ、ウェイ・チー、ベン・モノなどが参加しています。コンポストファンならばマストな1作です。