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これほどまでにブっとんだ映画は、スタンリー・キューブリック監督以外は作れないでしょう。最高で最悪の映画です。この作品に対する意見もやはり二分します。
原作付きのお話を映画化することがほとんどのキューブリック作品ですが、これもアントニイ・バージェスによる原作があります。この小説のユニークなところは、わざとヘタクソな文体を使って物語を進めていくところです。これは主人公アレックスの「語り」をそのまま文章に持ち込んだためです。
映画のほうに話を戻します。物語は基本的に社会風刺作品なのですが、(悪趣味な)ユーモアがたっぷりで、非常に笑わせてくれます。この映画で笑うというのも考え物なんですが(^^;
特に自分がツボにはまっているのは、アレックスが「雨に唄えば」を唄いながら作家センセイの腹に蹴りをイれるところ。いや、本当に悪趣味でスマン。でも、面白いんだもん……。
こういった数々のシーンを、笑いとばすか、目を伏せるかで、この映画の見方も変わってくるでしょう。自分自身が内に暴力的な側面を秘めているわけではないと思います。何が「笑い」を誘発するかというと、それは「音楽」との対比かもしれません。少なくとも自分にとっては、音楽によって、そのシーンの衝撃度は和らぎ、やがて笑いへと転換するのです。
ところで、この映画、実は未完です。
日本版の小説も映画と同じシーンで終わっていますが、実際には原作には後日談が存在します。
それを翻訳したサイトがありました。
時計じかけのオレンジ第21章翻訳@Horrorshow Guilty
参考までに映画の日本語字幕に登場する下線の引かれた奇妙な言葉、”ナッドサット”に関するサイトも紹介しておきます。
NADSAT SLOVOS@Korova Milk Bar