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7-7. Don't Ask Me / Dunkelziffer from "Colours And Soul"
ドンクルツィッファーのファーストアルバム"Colours And Soul"は、ダモ鈴木こそ参加していませんが、Jaki Leebezeit(ヤキ・リーベツァイト)、Reebop Kwaku Baah(リーバップ・クワク・バー)というCANのメンバーが参加した、聴き応えのあるアルバムです。アヴァンギャルドという点で注目すれば、ダモ鈴木参加のアルバムよりもそれは上かもしれません。
Don't Ask Meはリーバップ・クワク・バーがボーカルとパーカッションを務めた、少しレゲエの香りのする、3拍子の曲です。レゲエと言っても、どこまでも明るい、あのレゲエを想像すると面食らいます。明るさはあまりなく、ダークな感じのする曲です。そして、アフロチックなパーカッションとシンセ、サックスが被さると、レゲエの姿はなりを潜め、まったく新しいジャンルの音楽に生まれ変わります。派手さは無いものの、アルバム全体を聴き終わり、余韻にひたっている時、この曲がいつまでも耳に残っていることに気が付きます。
ドンクルツィッファーとは直接の関連はありませんが、ホルガー・シューカイが、めかくしジュークボックスという本の中で語っていた、リーバップ・クワク・バーとの興味深いエピソードがあります。CANの終焉にまつわる話です。
─アフリカ部族の音楽をサンプリングすることが、搾取的になりうる側面をもっていることに罪悪感を感じたりしますか?
いや、まったく感じない。リーバップ・クワク・バーがロスコ・ジーンと一緒にカンに参加したとき、私はラジオをセッティングして世界中から受信できそうな信号を聞き取ろうとしていた。でも、バンドはそのアイディアを好まなかった。 (中略) ベルリンのコンサートの途中で、リーバップは私がミュージシャンの魂を盗もうとしていると感じて、私をひどく殴った。 (中略) 彼が私の顔を殴っている間、バンドの他のメンバーは無抵抗だった。それから、ステージ上で彼らは私の電源を切った。カンはそのときに終わったんだ。
ちなみに、この本、とても面白いのですが、人選が非常にマニアックです。個人的にはゴールディがアーバン・ブレイクビーツ・カルチャーについて得々と語っているあたりなどが非常に印象的です。
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