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PCベースのDJツールとしてはかなり面白いソフトですが、やはり発生したのが、タイムラグ(レイテンシーと言ったほうがカッコいいか)の問題です。ボタンを押してからの発音タイミングに、若干のズレが生じるのです。
このソフト、AUTO SYNCという、2つのトラックのバスドラムの音域に反応して自動的にビートを合わせるという便利機能がついています。表向きはコレが売り文句ですが、そもそもボタンを押してからの発音タイミング、つまりレイテンシーがゼロならば、あまり重要じゃないと思うのです。そんなわけで、恐らくこいつはレイテンシー問題から発生した苦肉の策なのであろうと想像。
もしかすると、原因はウチのPC環境のせいかもしれないので、今後改善され得る問題かもしれないことを付け加えておきます。また、TRAKTOR DJはASIOに対応していません。対応しているのはTRAKTOR DJ Studioというもう一歩上を行く値段の高いソフト。
レイテンシーに関してはこんな記事もありました。
手持ちのサウンドデバイスで手軽にASIO!!@PC Watch - 西川和久の不定期コラム一般的にMMEは100msec以上、DirectSoundで50msec以上のレイテンシーがあると言われている。流石にこれだけあると、例えばパソコンでソフトシンセを動かした場合、キーボードを押してから実際音が出るまで明らかに遅れてしまう。しかしASIOを使うと普通で10msec以下、低いものだと1msec以下のレイテンシーしか発生しない。
ところで、こういった海外製の音楽ソフトって、パフォーマンスに重点をおいているものが多いですねえ。
話は変わりますが、同じ音楽ソフトとしてシーケンスソフトについて。
おれはもともとシーケンスソフトにはカモンミュージックのレコンポーザを使っていました。まだDOS、PC-9801の時代です。あのソフトの操作感は格別のものがありました。時代が変わってOSの主流がWindowsに移り、いくつかシーケンスソフトを触ってはみましたが、どれもやはりレコンポーザにはかないませんでした。
家のPC-98も時間とともに使われることがなくなってきたので、PC-AT機のDOS用レコンポーザを買いました。これはナカナカのシロモノでPC-98版と操作感はほぼ一緒。しかし、唯一問題があった。
なんと、リアルタイムレコーディングをしていると、必ずフリーズするんです。
これは痛かった。楽器の演奏がうまくないおれでも、これがないととてもトラック作りはやってられない。特にコードを鍵盤ナシで打ち込むなんて気が狂いそうで絶対にいやです。また、下手なりにも手弾きのニュアンス(ベロシティの強弱や、単音、和音での音符の発音タイミング等)が出せるので全てを打ち込みにするのとは大違い。
基本的なパターンはこんな感じ。
1. ヘタクソな演奏を録音
2. ステップ編集でタイミングのズレや、ゲートタイム、ベロシティを矯正
これの繰り返しです。第一段階でつまづいてたんですねえ。ヒドイ。今は使ってるPC-AT機も変わったので、フリーズするかどうかは確認してません。
レコンポーザが使えなくなってからは、下手なりにMIDIでトラック作りにいそしむ趣味の時間が確実に減った、というかほとんどなくなったのです。パフォーマンス能力に欠け、練習嫌いな自分には、ステップシーケンスは強力な武器でした。
つーわけで、結局、何が言いたいかというと、TRAKTOR DJみたいなDJツールでもプレイ記録をステップ編集させろや!と言うこと。これがあれば、レイテンシーなんぞ痛くもかゆくもないのです。いや、やっぱり痛いんだけど、それについての不満は幾分かは解消されます。
暗い打ち込み野郎には、ステップシーケンスはなくてはならないものなのだ!ヽ(`Д´)ノ そして、レコンポーザを愛した古いユーザにはマウスを使うことはかなりの苦痛。これがWindowsのシーケンサーに乗り換えられない大きなな理由であります。Logicとか、Cubaseってロクに使ったことないんですけど、どうなんでしょう。全てキーボードで完結できるのだろうか。
ピアノロールなんてキライだヽ(`Д´)ノバカー
あ。もちろん、Windows版のレコンポーザは却下です。
ACIDのようなブレイクビーツを作るのに長けたソフトも魅力的ですが、作曲みたいなことするんだったら、コードくらいは自分で弾きたいもんですな。で、弾いた結果をサンプリングしてブレイクビーツするのが、今の自分の中での理想形。そうとう時間かかりそうですけどww