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7-9. It Ain't Rocket Science / Flanger from "Outer Space / Inner Space"
フランジャーはアトム・ハート(Atom Heart)とバーント・フリードマン(Burnt Friedman)からなるフューチャージャズユニットです。今さらフューチャージャズとか言うのもちょっとアレですね(^^; Nu-Jazzと言った方が聞こえがいいかもしれません。
アルバム、"Outer Space-Inner Space"の聴き所は全編に渡る、生演奏と打ち込みの融合。そのサウンドは硬派で鋭利かつ、アヴァンギャルドです。ここで取り上げたIt Ain't Rocket Scienceは中でも割とおとなしめな、ウッドベースとアルトサックスのインプロヴィゼーションが映えるジャズ寄りの一曲。
"これは生?や”これはプログラムされている?”よりも、”これは良い音楽?”という問いの方が大事だと思う。それと、音が自分たちの為にプレイされているか、もしくは自分たちがサンプリングしたものかどうかがもう一つの大切な問いかけだと思うね。ミュージシャンを雇って彼らの音をレコーディングするアイディアは、自分たちが作る作品の音や方向性をもっとコントロールしたいからなんだ。(国内盤解説から引用)
と語るのはセニョール・ココナッツこと、アトム・ハート。
最近のCD-DAのアルバムとしては、8曲+ボーナストラック1曲(国内盤の場合)の計9曲と非常にコンパクトにまとまっています。久しぶりに聴きなおしてみるとフューチャージャズやNu-Jazzと言った陳腐な言葉では語り尽くせない何かを持った内容です。クラブミュージックともロックとも、ジャズとも言い切れない、枠に収まらない音楽。
ポップなノリを好む方にはまずオススメできない、通ぶりたい人向けの音源です。