| トラックバックURL: | http://jemi.s5.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/438 |
カバエワ、悲願の金! 「ルールの申し子」はやはり強かった@Yahoo!スポーツ×スポーツナビ アテネオリンピック特集 - 五輪コラムカバエワを支えている現在のルールでの「高い得点につながる技」は、極端な柔軟性のある選手にしかできない技がほとんどであるが、その技は本当に美しいのか、と言えば疑問は残る。しかし、「ほかの人にはできないことができる」ことに価値を与えている現行のルールでは、カバエワの金はまったく妥当であり、正当なものなのだ。
このコラムからでもわかるように、現在の新体操は美しさよりも技の難度が肝だということだ。観客がいかに素晴らしいと思っても、得点には反映されない。体操にも同じようなことが言えるが、新体操はそれよりもこの問題が顕著で、しっかりルールを把握していないと、納得のいかない得点の目白押しだ。
メジャースポーツとは言えない新体操が注目される数少ない五輪という舞台で、多くの人から「新体操ってなにがいいのかわからない」という印象をもたれなかっただろうか、そんな気持ちになった決勝であった。アテネ五輪後にはまたルールが改正されるらしいが、次のルールがより明解で、見ている人の感動を反映する採点方式になることを期待したい。
今回の新体操を見て、初めて採点方式の重要性というものを知った。柔道のように転がして一本!や、ハンマー投げのように遠くに飛ばして金メダル!のような明快なものでないだけに、何をポイントにしてどう見るかと言うのが難しい。
中継のはじめにジャッジの紹介があるが、その人数の多いこと。あの人数で見ていなければ採点できないのだから、観客とのギャップが出てきても当然だろう。