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牧太郎のここだけの話:「金」より姿三四郎@MSN-Mainichi INTERACTIVE「でも、それほど感動しなかった金もあったなあ」と友人が言う。
えっ、日本人のくせに感動しない? 「非国民と言われそうだが、柔道の女子78キロ超級、おれ、感動しなかったんだ」と恐る恐るつぶやく。
そのまま抑え込まれ万事休す?の塚田が左手を取ってクルリと反転。後ろけさ固めだ。25秒のカウントダウン。大逆転劇だった。
「あれ、感動しなかった?」
「新聞は感動!感動!と書いているけど、何か、スポーツという感じがしない。90キロぐらいの女性選手が抑え込まれると、太い脚がほとんど動かない。美しくないよ」
なるほど。そう言えば、僕も、あの時、柔道選手の超肥満は健康上、問題はないのか、と心配した。
この「友人」はハイライトしか見てないのだろうか。相手の一瞬のスキをつき、金メダルを獲得したあの見事な後ろけさ固めは、日々の修練なくしては決して産まれないものだ。そして、この筆者も「超肥満」などと言い切りやがった。余計なお世話とともに、果てしなく塚田選手に対して失礼で、恥知らずで、稚拙な文章だ。
「新聞は感動!感動!と書いているけど、何か、スポーツという感じがしない。90キロぐらいの女性選手が抑え込まれると、太い脚がほとんど動かない。美しくないよ」
動かないんじゃなくて、動けないというのが本当の理由だろう。塚田選手の寝技が決まったときに、ベルトラン選手が必死で外そうとしてたのを、どうやら彼は見ていなかったようだ。
でも、柔道は同じ技。少し階級が多すぎないか。お家芸の日本がメダル競争で得をしているような気もする。「姿三四郎(すがたさんしろう)」は講道館柔道の創始者・嘉納治五郎(かのうじごろう)(1860〜1938年)とその弟子、西郷四郎(さいごうしろう)(1866〜1922年)をモデルにした小説だが、そこで描かれたのは「柔よく剛を制す」。三四郎のモデル・西郷は警視庁武術大会で大男を「山嵐」で次々に投げ飛ばした。やっぱり、小兵と巨漢が渡り合うのが柔道の醍醐味(だいごみ)だろう。
柔道も世界に波及し、いろいろと研究されつくした。さすがに「小兵と巨漢の渡り合い」は現在では無理があるように思うのだが。
参考リンク:
毎日新聞が塚田真希の暴言記事?@2ちゃんねる
こういう記事は、いずれは誰かがどこかで書かなくてはいけないのかもしれない。が、これがもとで牧太郎氏のサイトの掲示板は散々なことになっています。合掌( ̄人 ̄)