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3-6. Still Life With Ray / X-Legged Sally from "Killed By Charity"
彼らの出身地、ベルギーでイメージすることと言えば、ベルギーワッフル?というベタな想像しか出来なかったのは、このXレッグドサリーを聴く前まででした。それまではまったく気にも留めていなかったヨーロッパの音楽シーンを自分に初めて意識させた、記念すべきグループです。
当時の彼らに対する宣伝文句は、(細かいことは忘れましたが)「ハイスピードメタルジャズ」。
目新しい音楽に飢えていた自分としてはまさにおあつらえ向きでした。演奏は超一級。マジメにジャズをやっても問題ないようなテクニックを備えているミュージシャン達が、「ジャズ」という殻に閉じこもろうとせずに、こうして新しい試みをしている姿にシビれました。
ジャズロックやジャズファンクは既にありましたが、そのどれもに当てはまらないような、非常に存在感のある音楽です。
残念ながら、現在、輸入盤も国内盤もCDは廃盤です。手に入れるには中古屋で根気よく探すしかないでしょう。もし見つけたら迷わず買ってください。特にビル・ラズウェルプロデュースの2ndアルバム、"Killed By Charity"は歴史に残る大傑作です。
こう言った作品にありがちな「わかりにくさ」は、ほとんどありません。マニアから初心者まで大満足間違いナシ。
Still Life With Rayは同アルバムに2つあるボーカル曲のうちの1曲。Xレッグドサリーの代表曲と言っても問題ないと思います。各楽器のアンサンブルのバランスがとても良く、凄まじい疾走感で耳を駆け抜ける完成度の高いタテノリ音楽です。
すでに10年前の音源ですが、未だに古さを感じさせません。
彼らを的確に指し示す言葉を挙げるとすれば、「唯一無二」。これしかないでしょう。
試聴はこちらで。